アメリカのオトナ向け英語学校体験記 〜ESL in USA〜

町中の大人向けの ESL (English as a Second Language) に通って見聞きしたことをイラストと写真で綴ります。

アメリカの市民権(citizenship)

 とある日、「原則的に食べ物持ち込み禁止」のはずの教室に
(学生用のランチ・ルームは他に用意してある)
四角くて大きいアルミホイルの蓋つきトレーが運び込まれた。

 何でも、クラスメートの一人F(推定40代〜50代の女性)が citizenshipの試験に合格したとのことで、 その当人による持ち込み。

 citizenshipに受かったときは、こうしてお祝いするものらしく、
teacher 公認で「せっかくだから暖かいうちにみんなで食べましょう」ということになり 
sanbussa(↓)をいただいた。

サンブッサという三角形の食べ物。

sanbussa


揚げた皮の中に挽肉と野菜が入っている。
spicyと聞いて、ちょっとビビったけど (こっちのspicyはシャレにならないことがある) それほどでもなく、おいしくいただく。あっかんべー

 ちなみに、当時ノートの隅っこに描き留めておいたF。

頭のサングラスがトレードマーク。 ↓ 

ギニア女性の似顔絵

F’s face 〜ESL in USA〜

"Today is F's birthday of citizen! " と言われていた彼女の出身国は、アフリカのギニア。



 ついでにこっちは同じくクラスメイト、

カザフスタン出身のA。 ↓

カザフスタン出身の男性の似顔絵

A's face 〜ESL in USA〜

 何年も前に、英語が全く話せない状態で citizenshipのテストを受けて落ち、仕事が落ち着いた(たぶん引退した)ので 8カ月前からESLに通って、今年あらためて 試験を受けると意気込んでいた。


 テンションの高いおじいさん(推定60代後半〜70歳くらい?)で、
ESLに来た最初の日からたくさん話しかけて来てくれた。

 

 ーーーええ、私が通ってたのはオトナのESL(18歳以上限定)なので、年齢の上は上限がなく、おじいちゃんおばあちゃんもクラスメイトになってファーストネームで呼び合うことになるんだなあ。

 

 

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 この日に覚えた英語の表現は " Congrats! " 、Congratulations! の省略形だそうです。

・・・日本人的には "L" を1個言わなくて済むので短い方が言いやすい(笑)。

 

 

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英語のにゅあんす。

ソマリア女子が "It's too strong" と言っている

it's too strong 〜ESL in USA〜

 

 ESLでの授業中、同じテーブルに着いたクラスメートとの雑談で、

 

「whyを使って、単純過去形で『君は昨日授業を欠席してたけど、どうして?』って、どう言うの?」と質問された。(質問してきた子は、時制も語順もけっこうアヤシイ若者) 

 

「だって、隣の○○、昨日居なかったからさ」という。

 

 一般動詞での単純過去形の疑問文をやっているところだったので、 それを使いたいということだろうな…と、

 

「どうして昨日は来なかったの?」くらいのキモチで、


"Why didn't you come yesterday? " では?と答えたら。

 

 隣りにいたソマリー女子が 、

"What happen with you yesterday?" だと言う。

"Why didn't you~?"では、impoliteだ、と。

 

 彼女が言うには、家族や親友同士ならいいが、そうで なければ too strong だと。

 

 ・・・そうなの?

 そんなこと考えたことなかったなあ。

 

 彼女が言うには、彼女のように言えば、相手に話す気があれば 昨日の欠席の理由を話してくれるはずだと言う。

 

 放課後にチャンスがあったので、
"Why didn't you come yesterday? " という言い方ではimpoliteなのかという疑問をteacherにぶつけてみたら、 やはり調子が強すぎるという。

 

  officer とかに 公式な質問をされているみたいな印象だという。

 

 ーーーーーーう~ん、これが生活するってことか。
ニュアンスまで身に付けているとは恐るべし。

 

 ・・・っていうか、そこまで出来るのなら
彼女、speaking、上のクラスに行ってもいいのでは?

 

 どうも、見たところソマリーの彼女たちはわりと会話は 不自由ないみたいなんだよなあ(訛りはあるかもしれないけど)。でも、400のクラスで見かけないっていうのは、おそらく文法とかが弱いんだろうなあ。

 

 ・・・私と逆なんだね。

 

 とか、しみじみ思わされた出来事でした。

 

ちなみに今日、隣りだった彼女。


 被り物はブラウンで上衣は黒だけど、
おでこをカバーしている部分のスカーフ(?)は
結構ハデな黄色だったりした。

 

 これまでのこのブログの過去記事を読んで頂いたひとなら、イスラムだからといって地味地味ではないこと、すでにお分かり頂いていると思いますが。 (^ ^) 

 

 

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ここにもイスラム女子が。↑

彼女はマニュキュアの色をその日のコーデに合わせて毎日変えるオシャレ女子です。 

 

  

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トイレでびっくり

手洗いをするイスラムの衣装の女性を慌てて止める、の図

wait, wait! 〜ESL in USA〜

 ESLの女子トイレで空き待ちをしていた時の出来事。 
床までの長さのイスラムの衣装を身につけた女性が個室から出てきて、入れ替わりに個室に入ろうとして驚いた。 

 ーーーあ、あの。床まであるはずのスカートの裾、 パンツだかなんだかに挟んじゃってて 、めくりあがってますけど。目

 さすがにそのまま出て行かせるわけにいかないので、 声をかけて教えたら、大爆笑して直していた。 こういうときの反応は、結構明るい。日本人だと赤面して逃げるように去っちゃいそうな気がするけど、カラッとしている。知り合いでないと割と無表情だけど、打ち解けると表情豊かな気がする。(←この当時はまだ、イスラム系の親しい友人がいなかったのです) 

 ついでに、おかげであのぞろっとした床まである(というか、よく床に引きずっているほど長い)スカートの中身がわかっちゃった。

 ーーーレギンス(タイツかも?)、履いてるんですね。

 これに加えて、教室で椅子に座っているクラスメイトの足先が よく見えちゃうので気付いたのだけど、スカートの中身の足は 蛍光色のスポーツシューズを履いていたりする。カラフルさが ちょっと意外だった。(もちろん、普通のサンダルの人もいた)
 

 知らないことって、まだまだあるなあ。

 

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【チャレンジ2・3週目】6週間でどれだけ英会話が上達するかな?

週5日/ 6週間のうちの「2−3週目」と示すイラスト

6 weeks challenge ESL in USA

 週5日、月曜から金曜まで毎日ESLに通った結果、毎週のトータルは30時間弱。それが2巡して2週間経った頃、ちょっと私には焦りが出てきた。

 

 なぜって、当初の予定では、私がESLに通える期間は6週間しかなかったから。つまり、もう3分の1が過ぎてしまっていた。(その後に年単位の滞在になったけど、それは一度日本に帰国してから。全く予定外のことだった)

 

 2週間経った当時の私、英会話の上達が全く実感できなかった。

 

 そもそも降ってわいたような話だったので全く準備期間がなかったこともあるけど、ESLに実際通ってみて、なんだか・・・同じレベルのクラスのはずなのに、 「考えているのと同じ速さで英語を話せているんじゃ ないかな?」というクラスメ-トにまみれていると、 私の speaking は、 単語は出ないわ、スローモーだわ、一語一語途切れ途切れでようやく出てくるわで 、ものすごくお馬鹿になった気がしていたわけで。

 

 で、周囲に聞いてみた。元の話し方(頭の中で英作文をして、それを記憶して話す方法)に戻した方がいいのか、それともそれをせずに直接英語で話す方法(当時がんばって実践していた方法)のどちらがいいのかと。

 

 5人に話を聞いた結果、やはり後者を継続することを選んだんだけど、詳しい話は長くなるので、以下、興味のある人だけ読んでね。もしかすると、今まさに行き詰まっている英会話初心者のあなたのヒントになるかも?

 

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 1人目、英語が3言語目になるAさんに聞いてみた。彼女の2言語目は日本語なので、以下は日本語でのやり取り。彼女のオススメは後者(直接英語で話す方法)だった。

 

「あなたはまだここに来て間もない。まだ時間がかかる」と。彼女。

「でも、なんかすごいスピードで話しているクラスメートと あまりに違うんだけど・・・」と言うと、

「彼らはここに何年もいる。生活してたから話せるけど、 文法が滅茶苦茶。あなたはちゃんとしている。それに 彼らは書けない」などと慰めてくれる。

 

 2人目、週に2回、合計2時間しか会わない会話のクラスの先生。

 

「この学校で2週間過ごしたんだけど、 あんまり自分の英語が改善された気がしない・・・」と 言ってみた。


 そしたら、彼女が言うには 、

「いいえ、自分で気づかないだけよ。あなた、姿勢が 変わったわ。ナーバスじゃなくなってる。それは 英語学習に大切なことよ」ということだそうだ。

 

 3人目、ホテルのランドリールームでたまたま出会った女性。洗濯物の乾燥待ちの間におしゃべり。彼女自身ももともとスペイン語が母国語ということで、やはり英語で苦労したクチだそう。しかも現在はスペイン語の先生ということで、外国語を学ぶということに理解があって、ゆっくりハッキリ話してくれたので会話が成立。私が英会話の勉強中と知ると、いろいろアドバイスをくれる。

 やはり彼女のオススメも、直接英語で話す方のようだ。 ただし、彼女の経験からも、それには時間がかかるとのこと。

 

 4人目。ESLでの自分のWrighting /Reading担任の先生にも質問をぶつけてみた。 当時、たぶん彼女が一番私のレベルを理解していた。


 つまり、問題が単なる文法の穴埋め問題であれば解かせればそれなりに出来るが、 単語を知らなかったり(「現在完了形」や「複数形」を表す英語なんて知らないよね?)、 口頭で言われたことを聞き逃して困っていたりするし、 なにより英語で表現できなくて解答に詰まっているのを毎日見ているので。

 彼女のオススメは、「単語ではなくフレーズで 考えること」だそう。・・・むむむ。それは考えたことがなかった。 詰まると、「も、意味が通じりゃいいや」と単語の羅列になっていた。


 5人目。在米◯年の同年代日本男子に listening & speakingについて質問。 


 これは自分が英語を話す方の話ではなくてリスニングの方の話になるけど、彼は単語などでもいちいち訳すのをやめて そのまま受け入れることにしたそう。

 ・・・5人とはいえ、実にいろいろな立場の人にアドバイスをいただけたのでした
 

 

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国が変わると行動も違う③ ソマリア編 その2

 ソマリアが続いちゃうけど。

 

  前回ちらっと書いたんだけど、ある出来事があって、ソマリア人女子の一人と友だちになった。で、個人的に一緒に出かけるようになったんだけど、その約束をするときに気になることが一つ。 

 

イスラムの衣装の女性と話す日本

if god wishes ESL in USA

  「じゃあ、土曜日◯時に◯◯で会おうね」と私が言うと、いつも彼女は

 

"If God wishes."

(神様がそうお望みなら)

 

と返事をしてきたのだ。

 

 日本人的には、「うん、楽しみだね」的な答えを期待してしまうので、これを聞くたびに私は「あれ?神様頼み?もしかして来たくないのかな?」と思ってしまって、どうしてもちょっとモヤっとしてしまっていた。

 

 でも、来ないかというとそんなことはなくて、ほぼいつも来てくれていたのであまり気にしないことにしていた(彼女は交通事情があまり良くないのを知っていたし)。

 

 それに、あるとき私の方が大遅刻をした。初めて行く場所に向かっていたのに、車のGPSが誤作動して全く違う場所に連れて行かれてしまったのだ。知らない郊外の住宅地でボーゼンとするワタシ。慌てて彼女に電話した。しかもそのときは、実は私の用事のためにわざわざ彼女に待ち合わせ場所に出て来てもらっていたので、すごく申し訳ない状態で。(とある施設を彼女に案内してもらうことになっていた)

 

 すごく待たせちゃったので、会えたときすごく謝ったら、「気にしなくていい」という答え。どうやら彼女にとっては、これも「神様がそう望んだ結果だ」ということらしかった。 

 

 で、後になって知ったのだけど、"If God wishes."というのは、

「インシャ アッラー」というアラビア語をそのまま英語に直訳したものみたい。

 

 神様が望めば実現するけど、神様が望まなければ実現しない。そういう考えなので、彼女たちはかなり時間に寛容みたい。

  

 

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 彼女と話すことで、日本にいた時は全然知らなかったイスラム文化について知ることになった。

 

いろいろ違って結構興味深いよ。

 

 

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国が変わると行動も違う② ソマリア編

   前回に引き続き、国が変われば文化も変わるというお話の、その②。

ESLの多数派、ソマリア人女性たち。先生によると、ここ20年ほどで急速にソマリアからの移民が増えたそう。

 

歩きながらおしゃべりするソマリア人女性たち

talking Somali females ESL in USA

 アメリカの場合は日本と違って移民を多く受け入れているので、どこかの政情が不安定になるとその地域の移民が増えるということになるのですね。(トランプ政権に変わってかなり事情は変わったと感じるけど)


   彼女たちはESLやその行き帰りの登下校時には集団で行動していることも多く(これは初級クラスの多数派だという事情もあると思う)、また、話すときにとても声が大きくて(しかも同国人同士だとソマリア語で話しているため)周囲のアメリカ人には いったい何を話しているのか分からないこともあって、傍目には 相手と口げんかしているように聞こえるそう。

 

 なので 通りかかった人などからは「いったい何事?」と思われるそう。

 この大声が粗野な振る舞いにも見えてしまうらしい。その結果、不幸なことに、ときどき 同じビルに入っているオフィスなどから苦情が入るそう。

 

 でも、それが標準装備で、別に喧嘩はしていない。見ているとスマホで話している時も同じように話している。つまり、彼女たちにとっては「普通」の話し方。

 

 また、ビルの玄関への廊下などで座り込んで喋り込むのも他のテナントには問題らしい。(また、座り込むのにちょうどいい、数段しかない階段があるんだ、これが。😅)

 

 でも、先生たちはそれが「普通」とわかっているのでフォローしているらしい。

 

 下の方のクラスの多数派だからなあ、けっこう大変だ。

 

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 中級クラスにいた数少ないソマリア人女子の一人と、こののちにある事件を通して親しくなった。そうしたら、一度信頼してもらえるとたいへん義理堅いとわかった。

 

 集団でいることが多いので、なかなか切り込めないんだけれど

 

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国が変わると行動も違う① ラテン編

ラテン男子が目をキラキラさせてじっと見つめて来るの図

different way ESL in USA

  ESLで実例として出たお話。

おそらく、「みなさん気をつけましょう」という意味で。

 

 やはり民族が違うために「普通」の定義が異なって、 ときどき問題が起きるそう。

 例えば、ラテンの男性について、ときどき苦情が寄せられるそう。 女性に対して積極的すぎるそうで(笑)。

 

 この話を聞いたとき「・・・あれかあ。」と、 妙に納得することが一度。

 

 午後のクラスについては(このころ午後も授業を取っていた)、2回だけ Speaking/Listening の上級クラスに出たあとクラスを下げたのだけど、そのとき、2時間程度 同じテーブルにいたラテン男子がいた。

 

 ある日別のクラスの日本人男子と話しながら帰ろうとしたら、 久しぶりにそのラテンくんと会った。日本人男子と友達らしくて しばらく話しこむ。

 

 で、ふと気づいたら私を見つめているので、一応顔見知りだし挨拶はしておくかと "Hi." とあいさつしたら、それは始まった。

 

 ラテンくん、こう言い始めた。

 

「クラスを変えちゃったの?君がいなくて 寂しいよ」

 

ラテン男子が目をキラキラさせてじっと見つめて来るの図

different way ESL in USA


ーーーーから始まって。ちょっと言葉を交わすだけの つもりの私の目をジッ、と見つめて、話を継ぎ続ける。

 

 ・・・ええとぉ。
(↑一応話には付き合うが、困惑気味のワタクシ)

 

 少し話しては、「もうそろそろいいかな?」と思う私に 、そのたびにジッ、と見つめてくる。(・・・日本人なら、 恋人でもない限り、あまり異性の目を見つめ続けないよね?) 

 

 たぶんこれを5・6回は繰り返し。

 キリがなさそうなので、困惑しつつも切り上げた。

 

 ------あれを、男女交際について厳格なイスラム女性に対してやったら 、えらく評判悪そう(笑)。

 

 

 

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------ちなみに私は、男女気にせず友人を作るタイプ。それでも戸惑ったもんなあ。

 

 この後しばらくしてからのこと。

ESLの別なラテン男子がラテン女子の膝枕でくつろいでいるのを目撃。

 

 普段は全然イチャついている感じじゃあなかったし、確か彼女はつい先日、

「学校の外で彼氏が出来たの❣️」と教室でノロケてたような?と、アタマの中が「???」となり、

 

「彼らって付き合っていたっけ?」

と友人に聞いたら、「いや、全然」という答えが返ってきた。

 

------あれか。人間の男女だと思うから違和感を感じるけど、片方がラブラドールレトリバーとかの大型犬か何かだと思えば普通の光景なのか。距離感が近いのかな?😅 

   

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