アメリカのオトナ向け英語学校体験記 〜ESL in USA〜

町中の大人向けの ESL (English as a Second Language) に通って見聞きしたことをイラストと写真で綴ります。

ESLに行く前までの私の話し方〔あえて1つ下のクラスに入るのもおすすめ〕

さて。今回はオトナになりきってからESLに通った私の英会話能力が、どのような過程を経て進化したのか、その前提となる、ESL<使用前>のお話から。

 

けっこう多くの純ジャパニーズ、つまり日本生まれの日本育ち、海外経験は1ヶ月未満の観光のみ、というオトナの皆さんが同じような話し方をされているのでは...と思います。

 

アメリカに行く前、大学の卒業旅行にヨーロッパの都市を巡ったり、その他にもアジアのリゾートに行ったりして、パスポートには15ほどの国のスタンプが溜まっていた私でしたが、当時の話し方はこんな感じでした。↓ 

 

3段階を経ないと英語を話せなかった

needed 3 steps to speak ESL in USA

つまり、①まず日本語で考えて、

②頭の中で英作文をして、それを丸ごと覚えて、

③覚えた英文を口に出す(読み上げる)、という3段階を経て話していました。

 

そしてこの話し方って、旅行者として観光地で道を尋ねるとか買い物をするくらいだと、通用してしまうんです。

 

なぜって、

 

私  :「◯◯をしたいんだけど教えて?」

聞かれた相手 :「それなら△△で◻︎◻︎…」

私  : 「ありがとう!」

 

という単純なやり取りしか基本的にしていなかったから。

しかもこのやりとり、帰ってくる答えもある程度予想がつきます。

 

「すみません、◯◯に行きたいんですが」

と質問すれば、帰ってくる答えは、

「2つ目の交差点を右に曲がって、道沿いにしばらく行って公園が見えたら

手前で左に曲がると左側にある白い建物よ」などになるので。 

 

また、リスニングのほうも、よくよく考えてみると私が訪れた国というのは、⑴英語が第一言語ではない場所で、相手の話す英語もネイティブスピーカーの話す英語ではないのであちらもゆっくりだったか、あるいは ⑵観光地だったために、相手のほうが非英語圏の外国人観光客を相手にするのに慣れていて、外国人にもわかるように一語一語はっきりと話してくれるような場所でした。

 

つまり、私の英語にはそれまではスピードは求められていなかったのですね。

 

でも、これが本気で「会話」するとなると、そうはいかない。

なぜって、今までは、とにかくサーブを打って、相手の打ち返した球を受け取る(リスニングする)だけでした。なのに、会話となると相手とのやり取りがピンポンのように続くので悠長に①〜③の手順を踏んでいる時間がないからです。

 

で、アメリカに行ってESLに行き始めて、それを改めて自覚したワタシ、新しい方法に切り替えてみることにしました。

 

新しい方法というのはつまり、

 ①日本語で考える→②英語に訳して丸ごと覚える

 という過程を省略する方法です。

 

短く言うと、英語で考えながらそのまま口に出す方法で、前もって考えるという事をしません。要するに、日本語でやっているのと同じことをする方法です。

 

なぜって、これが出来れば、翻訳する時間も

丸覚えする時間も節約出来て普通に会話出来る(上達すれば)と思われるからです。

 

で、ESLで最初の2週間、こっちの方法でやってみてたんですが、これが…慣れてないせいなのか、異様に時間がかかるのです。もう、しどろもどろ。

 

う~ん・・・もしかして20代の頃に比べて、考えられるスピード自体が遅くなってる?頭の中で翻訳している方が、それに慣れているせいか速かった。

 

以前の方法は、口に出すまでは時間がかかるけど、 文法的にきれいな文章を作れるし、一気に話せるので 一見しては流暢に見える(かもしれない)方法でした

 
スピードを上げるために方法を切り替えたのに、逆に遅くなったという状況に陥ってしまいました

 

 ここで当時のワタシ、たいへん迷い始めました。 

 なぜなら、以前のやり方を継続していれば、素早くはないけれどそれなりにやり取り出来ていたからです。なので、元の方法に戻した方がいいのかな、と

 

ただ、当時の私は迷う一方で、従来のやり方に限界も感じていました。

なぜって、年齢のせいなのか、丸覚えの部分が以前ほど出来なくなってきていたからです。長文が覚えられない。

それに、今までのやり方だと、相手にいちいち

自分が①→②→③をやっているあいだ待っていて

もらわなければならないので、タイミング的に不自然なやり取りになるのも否めなかったのです。

 

単に海外旅行しているときは、私は外国から観光を楽しみにきている旅行者で、観光が目的だったからそれでよかったけど、ESLのクラスメイトは全員が外国人、でも話せてる。

 

どちらの方法のほうがいいのか。

 

この当時の私、たぶんクラスで一番話せてなかった自覚があります。

 

なので、同じように「会話は苦手」という自覚がある人には、下の項でアドバイスを。↓

 

 

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〔あえて1つ下のクラスに入るのもおすすめ〕

 

町中のESLに通うためには、たいていの場合はテストがあります。これは、複数のクラスがある場合はその人のレベルを見て、その人に合ったクラスを決めるため。

 

ただ、日本人の場合、「全然話せないのに実力より上のクラスに入れらてしまってツライ。自分だけまわりと話せない」ということがしばしば起きます。なぜって、日本人の場合はそれなりに英語教育を受けていて、さらに選択式のテストに回答する訓練も受けているので、そうじゃない人と比べると点が取れちゃうんですね。

 

これに対して、ちょっと周囲を見渡すと、どちらかというと読み書きよりも会話力の方が高い人の方が多い。自分と比べてペラペラなのに、書かせてみるとスペルがグチャグチャとか、小難しい文法はわからないとか。

 

なので、日本人の場合はペーパーテストの結果だけ見て判断されると、「全然喋れない・聞き取れない」という状況で、自分の会話のスキルと比べると格段上に見えるクラスメイトたちの中に入れられてしまってツラくなるわけで。

 

というわけで、時間が許すのであれば、最初はListening/Speakingだけでも1つ下のクラスに入れてもらえないか、交渉するのもオススメです。ちなみに、実際に私はこれをしました。余裕を持ってListening/Speaking の授業を楽しめたので良かったです。なお、この間、私が行くはずだったクラスでは「人前で発表する練習 (Public Speaking )だの、就職の面接 (Job Interview) だのをやっていて、内容的にも「イヤイヤ、いきなりそれはムリだって」の世界。上記の、当時の私の状況を見ていただければお分かりになると思います。

 

なぜこういうことが起きるのかというと、中級以上のクラスに出席している移民系の人たちはアメリカでしばらく働いた後だったりするんですね。つまり、既に生活するためにアメリカで働いている。なので最低限の会話力は持っていたりします。

 

じゃあなぜESLに来るのかというと、単純労働ではなくもっといい仕事につくために読み書きを何とかするためだったり、最低限の意思疎通以上にもっとアメリカ人とコミュニケーションを取れる様になるために文法を習いに来ていたり、20代の人の場合は大学に行くための英語力をつけるためだったり(大学のESLは授業料が高いので、町の無料ESLで出来るだけ英語力を上げてから有料のクラスを履修したいという事情があります)。

 

日本人や中国人・韓国人で大学教育まで受けているような場合は、彼らとまるで逆なので、会話となると遅れを取ってしまうわけです(もともと耳からの学習に向いている文化というのもあるようです)。

 

また、日中韓のクラスメイトの場合、結婚相手がアメリカ人で毎日家庭内で英語で話している、ということもままあります。なので、他の人と自分を比べて落ち込まないほうがいいですよ。置かれた状況が一人一人で違うから。

  

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