アメリカのオトナ向け英語学校体験記 〜ESL in USA〜

町中の大人向けの ESL (English as a Second Language) に通って見聞きしたことをイラストと写真で綴ります。

最初は、次に来る言葉のみを考えた 〔町中のESLは話す練習の場にオススメ〕

「次はナニ?」と考えて途切れ途切れに英語を話す作者

what's next? ESL in USA


頭の中で英語の文章を作らずに英語を話そうとしたとき———つまり、話そうと思うと同時に口に出す方法で話そうとしたとき———まず困ったのは、とにかく単語が出てくるのが遅いことでした。イラストの様に、単語と単語の間に空白が挟まり、次の単語が出てくるまでに数秒かかります。つまり、空白だらけ。たいへんに「じれったい喋り方」です。当時の私の話を聞いてくれた人には感謝。とても忍耐力が要ったと思います。

 

何に時間がかかったかというと、日本語と英語で語順が違うこと。特に、日本語では動詞は最後に来ますが、英語だと主語のすぐあとに来ます。慣れてしまえば自然と出てくるようになりますが、最初はそれがたいへん。「2番目は動詞」「主語の次は動詞」と、しばらく頭の中で唱えていました。(なお、否定文の場合は否定の言葉を動詞の前に入れる必要があります)

 

そう、日本語では文の最後に来る「文の大事な要素」は、英語だと主語のすぐあとに来るんです。否定の言葉とか、動詞とか重要な内容は先に話す。「私、来た」みたいな単純な文を先に口に出してしまって、その他の情報は後から継ぎ足し継ぎ足しする。さっきの文章に足すなら「ここに、3週間前」という感じで。これに慣れてくると少しラクになります。

 

……ただ、流暢かというと、それはまた別の話なんですが(汗)。

 

 

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〔町中のESLは話す練習の場にオススメ〕 

 なぜって、皆、自分が来た道だから、忍耐強くこちらのたどたどしい英語を聞いてくれるからです。それに、お互いに母国語の訛りがあるため、違う言語の人間が話すと、知っているはずの単語なのに聞き取れないことも出てきます。なので、何回か聞き直しても嫌な顔をしません。それでも通じない時は単語を変えるとか、書くとかして伝えることになりますが、それも仕方がないこととお互い許し合います(笑)。

 

「ナーバスじゃなくなること。それが英会話学習ではとても重要なこと」だと、ESLの英会話の先生に言われました。

 

文法の間違いも気にしないでいい。多少間違っていてもいいんです。とにかく、違う国から来た者同士、コミュニケーションをとることのほうが重要。

 

これが、英語が母国語の人が相手だと、「ああ、また間違っちゃった…書かせてくれるならもっと文法の間違いが少ないのに」などと落ち込んだりしますが、ESLだと相手も間違っているので気楽に話せます。発音だって、最初はカタカナで喋っちゃっても、相手の反応を見て「あ、通じなかったな」と思ったらやり直せばいい。そのうちに「V」は「B」で発音しちゃうと相手にわかってもらえないから気をつけよう、などと気をつけるようになってきます。

 

なので、「英語で間違ってもいい。とにかくコミュニケーションを取れることのほうが大事」という意識改革をするためにも、早い段階で町中の無料ESLに行くのがおすすめです。

 

なお、ESLには副産物があって、「◯◯語訛りの英語が聞き取りやすくなる」という現象が起きます。クラスメートの訛りが強いと、そのせいで最初はコミュニケーションが取りにくいんですが、仲良くなって話をする時間が増えると、気がつくとその◯◯訛りの英語が格段に聞き取りやすくなっていると気づきます。

 

私の場合は、スペイン語とソマリア語でそれが起きました。この2つの言語を話す人たちは町中に結構いるので、そのあとちょっと助かりました。

 

だって、例えばスペイン語のひとは"you"を「ジュー」って言うんだよ。 ロシア人のおばあちゃんたちの"horror"が「ヘラルル(巻き舌が凄い)」で聞きづらいとか 言っている場合じゃない(笑)。

 

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